【尿漏れ体験談】老人ホームでの尿漏れ、原因と簡単な対策

【尿ラボ】老人ホームでの尿漏れ、原因と簡単な対策

「おばあちゃんが尿漏れをするようになった…以前はそんなことなかったのに、どうして?」

介護は、トラブルの連続で大変です。特に尿漏れは、深刻な問題ですよね。

衣類や床は汚れるし、臭いも気になります。

そこで、今回は、私が働いている老人ホームで実際にあった尿漏れ体験談を紹介します。

尿漏れに悩んでいる方、必見ですよ!

 

元気だったおばあちゃん 入院がきっかけで尿漏れが始まる

私が体験した尿漏れ体験談、ご入居者様(A様)の事例を紹介します。

A様は、高熱を出して入院しました。自宅で一人暮らしだったので、身の周りを心配したご家族様が、退院後は施設への入所を決めました。

ご家族様の話によると、入院前のA様はとても元気で、シルバーカーを使ってよく歩いていたそうです。

しかし、入院してすっかり体力が落ちました。A様は歩くこともおぼつかなくなり、車イスで過ごすようになりました。

幸い、立つことはできましたから、時間を決めてトイレに連れて行く事にしました。

トイレに行く予定時刻になったので、入所して初めてトイレに連れて行きました。しかし、そこで尿トラブルが!

A様は車イスから立ち上がって、便座にお尻を向けました。そして、ズボンを降ろした瞬間 “ジョー”。

なんと、A様はズボンを下ろした瞬間に尿漏れしてしまったのです。床はビチョビチョ、腰から下の衣類は全て濡れてしまいました。

当の本人は、何事もなかったかのように、ズボンをそのまま履こうと…。さすがに、尿で汚れたズボンを履かせる訳にはいかないので、着替えてもらいました。着替えを済ませた後に、ビチョビチョになった床も掃除しました…

その後も、何度も同じようなことが続いたのです。

 

トイレの自立が寝たきりになるかどうかの別れ道?

この尿トラブルにはさすがに参りました。リハビリパンツに用を足してくれるならば、着替えをするだけで済みました。しかし、A様のケースでは、尿を我慢できるのに、トイレでズボンを下げた瞬間、すぐに尿漏れします。しかも、ズボンと床が濡れてしまうので、その都度着替えと清掃が必要になります。

正直、面倒でしたが、退院後のA様にとっては大事な時期です。ここでトイレに連れていかないと、寝たきりになってしまう恐れもあったからです。

なんとか尿漏れしない方法はないか、悩みました。

 

尿漏れの原因は認知症

なぜ、A様はズボンを下した瞬間、尿漏れをしてしまったのでしょうか?

それには、大きな理由がありました。

認知症状の進行です。入院前から認知症状がありましたが、入院して更に進行しました。

入院中の様子が書いてある「アセスメントシート」を見ると、「排泄は、ベッド上でオムツ対応。尿意なし」と書いてありました。おそらくA様は、入院中、トイレで排泄していなかったので、尿意を忘れてしまったのです。

また、体力の低下も関係あるようでした。入院中は、ずっとベッド上で安静にしていました。

立ち上がるだけでも一苦労。体力が無いので、全身に精一杯の力を入れて立ち上がります。その結果「腹圧」という力がお腹に掛かって、尿漏れしてしまったのです。

 

私が考えた尿トラブルへの対策2つ

【尿ラボ】チェア

尿トラブルが続いたので、私は2つの対策を立てました。

一つめは、トイレに行く時間を予想して、トイレに連れていくことです。

まずA様を2時間に1回のペースでトイレにお連れしました。用を足す時間を先読みしてトイレに連れて行けば失敗しないのでは、と考えました。

そしてもう一つ対策を立てました。体力を付けることです。

日中はなるべく起きてもらう、歩行訓練を行うなど、体力を付けるプログラムを提供しました。

部屋ではベッドで寝てばかりでしたから、共有スペースにお連れして、過ごしてもらいました。幸い、気の合う入居者様ができたので、退屈せず過ごせました。

 

尿漏れが改善!自分から「トイレに行きたい」と言えるように

トイレにお連れすることにも拒否はなかったので、2時間に1回トイレに行くことができました。

そして、対策を始めて2週間ほどで、A様に変化が見られました!

なんとA様が、自分から「トイレに行きたい」と言うようになったのです。そこからは、尿漏れする回数も、数日に1回程度に減りました。

体力もついてきて、3ⅿ程度なら歩けるようになったので、トイレには一人で行けるようになりました、更に、着替えも一人で出来るようになったのです。

 

まとめ

【尿ラボ】ハート

この変化には驚きました。入所当初のA様からは想像もつきませんでした。尿漏れが酷く、毎回のように着替えと掃除をしていたとは思えません。

ご家族様も大変喜んでいました。リハビリパンツ、尿パッドに多額のお金が掛かっていました。それが、半分以下に減ったので、金銭的に楽になりました。

ご本人様の様子にも変化が。寝てばかりいた生活が変わり、今では、窓際で日向ぼっこをしたり、他の入居者様と合唱を楽しんだりするようになりました。

尿漏れは、大変な問題です。ですが、ご本人様と根気よく付き合うことにより、改善できるケースもあります。諦めず、けれど無理をせず、尿漏れと向き合っていきましょう。

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