私がさまざまな身体トラブルを自覚し始めたのは、40代の後半に入った頃です。
いつかはメディアで紹介されている更年期や加齢に伴うトラブルを抱えるだろうという意識はありましたが、実際に経験してみると、「まさか自分が…」と思わされるものばかりでした。
中でも一番ショックだったのは尿漏れです。
非常に不快で、日常生活にも支障が出る有様。これが本当に尿漏れなのかと対処法を探る毎日でした。
この記事では私自身の尿漏れトラブルについて、経過や対処法などをご紹介します。
同じ尿漏れに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
尿漏れを自覚したのは、45歳の誕生日を迎えた直後でした。
咳・くしゃみをすると尿が少量漏れてしまい、下着を汚してしまうことが増えてきたのです。
ちょうど風邪をひいていたこともあり、咳が頻繁に出ていたため、1日に何枚も下着を替えなければいけない状況になりました。
下着の濡れる不快感と同時に、臭いも気になり、外に出たり人と会ったりするのが億劫に感じられました。
起きていても寝ていても漏れてしまうので、咳やくしゃみをするのがとても怖かったです。
最初の1~2日は、偶然だと思い込み、咳やくしゃみをしなければ大丈夫だろう、風邪が治れば尿漏れもなくなるだろうと思っていました。
しかし、実際には風邪が治っても尿漏れは止まらず、下着が汚れるほどの尿漏れが続くのはとてもショックでした。
止めたくても止められない、否応なしに漏れてしまう状況には行動を制限されてしまいます。
人と会うこと、外に出ることがとても嫌になり、臭いが原因で子供が近くにいることも怖くなりました。
自分では加齢ということを実感していなかったですし、「まだ若い」「まさか自分が」と信じられない気持ちの方が強くありました。
私の尿漏れの大きな原因は、アラフィフという年齢と、日頃の運動不足であると考えられます。
尿漏れの原因を調べていくと、尿漏れには
という4つの原因があることがわかりました。
私の尿漏れにあてはまるのは、1の腹圧性尿失禁の特徴でした。
・咳やくしゃみなどお腹に力が入ったときに尿が漏れる
・加齢や出産が原因となることが多い
・骨盤底の筋肉の緩みによって起こる
40歳以上の女性に多く見られるという点や、運動不足で筋力が低下している点もあてはまります。
加齢というのは60歳以上という漠然とした思いがありましたが、確実に加齢が関係していることがわかりました。
また私は年齢を重ねるごとに体重が増え、現在では肥満体型になってしまっています。
肥満も尿失禁の原因の1つだと考えられているため、私が太り気味であることも尿漏れの要因となっているのでしょう。
私が講じている尿トラブルの対策は2つです。
・尿漏れパッドの使用
・失禁用下着の使用
身体を動かすことが嫌いで、なかなか体操などは続かず、病院に行くこともなかなかできないため、尿漏れパッドと失禁用下着の使用を行っています。
当初は生理用パッドを使用していたのですが、尿漏れパッドの方が吸収性が良く、臭いも気にならないことがわかったため、生理用の下着もしくは失禁用の下着に尿漏れパッドを使用して防いでいます。
まだ閉経していないため、生理前は尿漏れがとてもひどくなります。
そんなときは尿漏れパッドを使用しても、下着が汚れてしまうこともあるため、頻繁にトイレにいくようにもしています。
現在は尿漏れがひどくなり、当たり前のように尿漏れが起こっている状態です。
以前はくしゃみ・咳の時だけだったのが、最近では笑ったりちょっと力を入れただけでも尿漏れをしてしまいます。
通常の下着を身に付けることはなくなり、常に失禁用の下着を着用しなければいけなくなりました。
減量に関してはなかなか結果が出ず、体型はほぼ変わっていません。
以前より痩せにくくなったと感じています。
また尿漏れをし始めた当初は家族にも内緒にしていたのですが、現在では尿漏れをしてしまうこと・尿漏れパッドを使用していることを明かし、できる限り迷惑をかけないようにしています。
「仕方ない」「大丈夫だよ」と子供たちに言ってもらえたことは、とても嬉しかったです。
一人で悩んでいた時よりも、家族から理解を得られたことで、少し気持ちが軽くなりました。
自分ではまだ若いと思っていても、40代半ばを超えるとさまざまな身体的変化を実感するようになります。
肩こりやホットフラッシュなどの更年期に見られる症状は相談がしやすいのですが、尿漏れに関してはなかなか話をすることもできず、一人で悩んでしまうことが多くなってしまいがちです。
自分で勝手に「大丈夫」「何とかなる」と思っていても、何らかの対策を講じなければ、症状はどんどんひどくなっていくことを実感しました。
本来であれば、泌尿器科などを受診するべきなのでしょうが、未だに受診に関しては勇気が出ません。
いつまでも付き合いたい症状ではないので、これからは少しずつ体操なども取り入れ、症状が軽快するようにしなければいけないと感じています。