私たちは夫婦で店を経営しております。
夫婦ともに30代中盤で、毎日支え合いながら仕事をしています。
今回のお話はそんな私たちに急に訪れた出来事です。
一緒に働く妻が私に相談もせず、よりによって忙しい時間にちょくちょく仕事を抜けていくので、私はイライラしていました。
ちょっとした夫婦の危機でしたが、実はそれは尿漏れが原因だったのです。
その後、尿漏れについて夫婦で勉強をし理解をある程度深めたので、今は私も妻も尿漏れと一緒に付き合って行こうと前向きに生きております。
そのような夫婦の歩みについてお話しします。
私と妻は小さな定食屋を二人で切り盛りしています。
お昼や夜のピークの時間になると、とても二人では人手が足りないのですが、そのピークの時に妻がどうしてもトイレに行きたいというのです。
最初はしかたがないかと思い、私はしばらく一人で現場をまわす事で必死になりました。二人でも足りないところを一人でやるので本当に大変でした。
しばらくして妻が戻ってきたのですが、その日は特に何も言わずに終えました。
しかし、その後しばらくしてまた同じような事がありました。
今考えると申し訳ない気持ちでいっぱいになるのですが、私は「ちょっと常識無いんじゃないの?」と注意をしたのです。
そしてこのままでは仕事にならないと判断した私は、言い方がキツくならないように気を使いながら、
「これからも一緒に仕事をしていきたいし、大事なパートナーとしてなんでも話して欲しい」
と伝えました。
すると、妻はとても恥ずかしそうに「実は尿漏れをしているみたいなんだ」と言うのです。
妻はプライドが高く、責任感の強い人です。今までのように仕事をしなくてはいけないという事と、自分が尿漏れをしてしまった事でどうしていいか分からなかったようです。
尿漏れと言えばもっと年上の人のイメージだったのでなおさら戸惑ったようです。
私はひどく反省しました。公私ともに大切なパートナーがこんな悩んでいたのにキツく当たってしまった事にです。
その出来事があったときの私と妻の反応は、全然違いました。
私は、最初何も相談してくれなかった時は正直妻への不信感が大きくなりました。やはり何か隠されているのは気持ちのいいものではありません。
しかし、その後正直に事情を話してくれた時には全く違う気持ちになりました。
まず、尿漏れについて深く知らなかったこともあり、妻の体が心配になりました。
相談しづらかったのも当然だと思いました。恥ずかしくて、異性に相談しにくい内容だと思います。
それと同時に、妻がこのような状態で私は今までと同じように仕事をできるのか? と色々考えました。
妻の反応は違います。
初めて尿漏れをした時には本当に不安でしかたがなかったようです。
尿漏れとはもう少し歳上の方や出産を経験している女性がなるイメージだったため、自分がなってしまったことにどう受け止めていいか分からなかったようです。
しかも二人で働いているお店は飲食業ですから、衛生的な事、この状態で働いていいのか? しかし、病院に行く時間もないし、私に相談するのも相談しにくいし、どうしたら良いだろうか? と一人で抱え込んでしまったようです。
なぜ妻は尿漏れになってしまったのでしょうか。
本人が病院に行ったときに先生に教えてもらったことや、私が密かに本やインターネットで調べた内容からいろいろと推測しました。正直本当の原因はわからないのですが、考えられる事はいくつかあります。
ひとつ目は、骨盤底筋というインナーマッスルが弱っている人が何か重いものを持ったり、踏ん張ったり、ジャンプするなどの運動をしたりすると尿漏れが起きてしまうということです。
私たちの仕事は重労働です。重いものを運んで素早く次の作業をしなくてはなりません。
こういう作業をするときの姿勢などが原因ではないかと考えました。
あとは精神的なプレッシャーです。
ピークの時間にはとてもじゃないですがトイレに行くような時間はありません。
そのためトイレに行けないというプレッシャーが頭の中にあって、それがストレスとなって尿漏れをしてしまうのではないかというのも考えました。
尿漏れへの対策としては、まずエクササイズをしています。
肛門付近に力を入れるエクササイズが尿漏れに効くという事で、初めて尿漏れがあった時から続けています。ぽっこりお腹にも効くようで、時間があればいつもやっているようです。
また、病院で処方してもらった薬や漢方などを試しました。
尿漏れパッドを仕事中に付けておくと不安な気持ちがいくらか安心出来るので付けているようです。
逆に家にいる時は、トイレに行きたくなっても少し我慢すると排尿に関わるインナーマッスルのトレーニングになっていいということを聞いて、それを実践しているようです。
現在は色々なトレーニングなどの成果があったようで、当初のような不安がほとんど無くなり、尿漏れもだいぶ改善されたようです。
しかし、引き続きトレーニングなどの治療を続けて、完全に克服するべく頑張っております。
尿漏れが仕事や夫婦の仲に悪い影響を与えることもなくなりました。妻の笑顔も以前のように増えた気がするので明るく生きていこうと思います。
私は元々全く尿漏れについての知識はありませんでしたが、身近な人が尿漏れについて悩んでいるという事から勉強し、理解をしていこうと思いました。
尿漏れに関しては、精神的な不安からくる部分も多いようなので、周りの人の理解がとても大事だと思います。そしてまわりから支えてあげれば、きっとより良い方向に事が進むと私は自分の経験から思っています。
一人で悩んでいても前には進めないと思います。必ず適切な治療方法があると思いうので、同じ悩みを持つ方は明るい気持ちで治療をしていくことをおすすめします。