産後の尿漏れを感じたことのある人は多いと思います。
「尿漏れってなに? 1人目の時は何ともなかったから大丈夫」そんな20代だった私も第2子出産後に尿漏れを体験しました。
最初は気のせいだと思って尿漏れを受け入れられませんでしたが、度重なる尿漏れにより、自分が尿漏れお母さんだと自覚。子育てに追われながら、自分でなんとかしようと画策する私でしたが、完全に治ることはなく、1年が経過。
その後、どうやって尿漏れとおさらばしたのかを、分かりやすく伝えたいと思います。
私が初めて尿漏れを感じたのは、29歳で2人目を産んで産後1か月を過ぎたころでした。
ちょうど家事をしようと体を動かし始めた時期です。2歳の上の子を抱っこしようとすると、突然ちょろっと出て下着が濡れました。
でも、まだまだ20代。産後のトラブルは1人目のときもその当時も何もありませんでした。ちょっとトイレに行くのを我慢してたからかな…… 気のせい気のせいなんて思っていました。
ところが、その後も食料品をいっぱい入れたスーパーのかごを持った時、ゴホゴホと咳をした時、立ち上がった時など、次から次へと尿漏れするようになりました。
そして私の思いも、これはたまたまではなく、尿漏れではないかという確信に変わりました。
私は下着を替えるほどでもないくらいのちょっとした尿漏れなら気にしないタイプです。気持ちがは悪いですが、乾くのを待ちます。
でも、トイレに行くことを我慢している時に出る尿漏れは、ちょろっとどころではありません。例えるなら、シャワーヘットを下向きにした時にホースに残った水が出てくる感じです。
そして、尿漏れの厄介なところは、出ている最中にまずいと思って止めようとおなかに力を入れても止まらないことです。
ズボンは濡れてないだろうか、誰かに気づかれてないだろうか不安でしかたなかったです。
かといって、2歳児と0歳児を連れて泌尿器科に行く勇気と気力もなく、どうしたものかと考えていました。
産前は尿漏れに関する悩みはありませんでした。考えられることは、出産によるものです。
調べてみると、出産時に膀胱の働きをコントロールする神経が正常に動かなくなってしまうことがあるそうです。産後の尿漏れの多くは、腹圧性尿失禁で、くしゃみや咳、おなかに力が入った時に出るそうです。
まさにこれに当てはまりました。
私がした対策は3つです。
1つ目は、生理用パッドを使用しました。
これにより服にまで染みることはありませんが、夏は蒸れます。また、小さい子供と外に行くときは荷物が多くなるにもかかわらず、さらに荷物が増すことが苦痛でした。
2つ目は、トイレは我慢せず行きたくなったらすぐに行くことです。
小さい子供と一緒に行動するときはトイレも行きづらいですが、構わず行くようにします。そうすることで、打撃の大きい尿漏れはなくなりました。
ちなみに、男女共用トイレは広いですが、子供があちこち触るので、私は女性用のトイレに3人で入っていました。
3つ目は、何かを持つときはお腹とお尻に「持つぞ」っと伝えることです。
荷物を持つときは、ぐっとお腹とお尻に力を入れて、「これから持ちますよ」っとお腹に伝えるようにしました。
これにより、尿漏れしない確率が上がってきました。
上記の対策をしていただけでは、尿漏れは7割方軽減しただけで完全にはなくなりませんでした。
産後から1年後、少し育児に余裕が生まれ、尿漏れについて情報を仕入れ、骨盤体操をすることにしました。
特別なものは必要なく、ボールやクッションを使って行うものでした。
また、地域の保健師さんに相談し、話を聞いてもらいました。
その方は私と同じ経験があり、悩みに共感してもらえたことがとても嬉しかったです。また、自分だけが悩んでいるわけではないことが分かり、すこし気持ちが軽くなりました。
その後、産後から1年半たった頃に自然と尿漏れはおさまりました。
初めて尿漏れを自覚したとき、私の主の携帯はガラケーでした。そのため、ネットで調べたりすることなく、2人の育児に追われながら、自分の体は自分でなんとかしなければと思っていました。自己流でなんとかしようとしていたため、尿漏れが長引いてしまったように思います。
2人目が1歳になった頃、スマートフォンに変えて情報を集め、地域の保健師さんにも相談することで、尿漏れの解決の兆しが見えてきたように思います。
尿漏れはデリケートな話なので、口に出して誰かに相談したりすることも出来ず、1人で悩んでしまうことも多いと思います。私もそうでした。
自分で試行錯誤してなんとかしてみることも大切ですが、まわりにも同じように悩んでいる人はいないだろうかと外に目を向けてみることも尿漏れの解決には大切だと思います。