私は33歳の時に、娘を帝王切開で出産しました。
帝王切開でも尿漏れはあると看護師さんから言われ、尿漏れを予防する骨盤底筋体操をするといいよと説明されていました。
実は私自身看護師として働いているので、骨盤底筋体操のことは知っていました。
しかし初めての赤ちゃんのお世話で大変でしたし、下から産んだわけでもないしそんなに漏れないだろうと思いさぼってしまいました。
しかし、そのうちふと気づいた時には咳をした時などお腹に力を入れると尿漏れをするようになってしまったのです!
きちんと体操をしておけば良かったと心から後悔した私の体験をこれからお話します。
娘を出産後、慣れない赤ちゃんのお世話でバタバタしながら過ごしていました。
赤ちゃんを最優先にしているうちにトイレに行くタイミングが遅くなりがちに。
「あ、トイレに行かないとそろそろやばいな」と思って慌ててトイレに行くと、歩く振動でなんと尿漏れしてしまうのです。
また、そのタイミングで咳などでお腹に力が入ると確実にジョッと出てしまう始末。それも下着にちょっとつく程度じゃなくてびっしょり漏れてズボンまで汚れてしまうのです。
さらにひどいと、力を入れてもなかなか漏れるのを止められないほどに。
出産前はどんなに漏れそうになってもぐっと我慢することができていたのですが、産後はほとんどいっていいほど漏れるようになってしまいました。
産後に尿漏れになりやすいということは聞いてはいましたが、尿漏れというのはもっと高齢の方がなるものだと思っていたのでとてもショックでした。
まさかの30代での尿漏れ、しかも下着もズボンも交換しなければならないほどのものです。尿で汚してしまえば下着もズボンも着替えて洗濯もしなければなりません。その間なんともいえない惨めな気持ちに…
赤ちゃんの機嫌が悪く泣いていれば焦ってしまいますし、着替えているところを夫に見られた時には本当に恥ずかしかったです。「何で着替えてるの?」と聞かれて素直に尿漏れしたことを伝えると、とてもびっくりした顔をされてさらに悲しかったです。
妊娠、出産を経験しない男性にはなかなか理解できないことなのかもしれません。
産後に尿漏れしやすくなることは知識として持っていましたが、自然分娩の時に起こるものだと思い込んでいました。しかし、帝王切開で出産した私にも尿漏れは起きています。
調べてみたところ、妊娠中にお腹が大きくなると、骨盤底筋という尿をきゅっと止める筋肉も押されて伸びてしまい尿漏れしやすくなるようです。
出産する方法は違っても、妊娠するだけで尿漏れはしやすくなるのです。
そして入院中に骨盤底筋を鍛える体操をすれば尿漏れを予防できると教わったのに、さぼってしまったことも原因だと考えています。ちゃんと体操をやっておけばよかったと後悔しています。
看護師として知識はあって、さらに骨盤底筋体操を患者さんにも指導していたのに、今思い返すととても恥ずかしいです。
産後は悪露がでてくることもあり悪露用のパットやナプキンを当てていました。その頃から尿漏れもするようになっていたので、尿漏れ対策も兼ねていたことになります。
悪露が落ち着いて不要になっても、不意の尿漏れに対応するために薄めのナプキンを当てるようにしていました。
また、尿漏れを意識し始めたころから早めにトイレに行くことにしています。ぎりぎりにトイレに行くと尿漏れする確率がとても高いからです。
さらに、骨盤底筋対策を無理なく少しずつやるようにしました。体操自体はそんなに難しいものではなく、少し意識してこつこつできることなのにさぼってしまったのはもったいないことでした。
現在娘は4歳になり、私は看護師として働いています。
働いているときは早めにトイレに行く、ということができないこともあるので、パッドをお守りとして当てています。
朝の準備でバタバタしていてパッドを当てるのを忘れてしまうこともあって、その日は漏れてしまわないちょっと冷や冷やしてしまいます。とにかくこまめにトイレに行くようにしています。
コツコツと骨盤底筋体操をやったこともあり、出産してしばらくの時よりも尿漏れはましにはなったでしょうか。例えば尿漏れする回数が減ったり、漏れたとしても量が減ったりなど。ズボンを変えるほどの尿漏れはほとんどなくなりました。
しかし、トイレに行くタイミングが遅くなった時に咳やくしゃみをすると少々漏れてしまうことは変わりません。また、最近気づいたのですが、娘とトランポリンをするときに、ちょっとでも尿がたまっているとちょっとずつ漏れちゃいます。ジャンプするのは漏れやすいようで、パッドは必須ですね。
産後の尿漏れは知識としてあっても、まさか帝王切開でなるなんて思っていなかったので初めはとてもショックでした。この年で尿漏れだなんて恥ずかしくって他の人にもなかなか言えなかったこともあり、どうしたものかと考えていました。
骨盤底筋体操は少しずつでもやっておけばよかったなと、今でも後悔しています。
私のこの体験談がこれから出産する方、若い方の尿漏れの参考になりましたら幸いです。